[北京 3日 ロイター] - 中国商務省は3日、一部のガリウムとゲルマニウム関連製品の輸出管理を強化すると発表した。国家安全保障と利益を守るためとしている。
ガリウムとゲルマニウムは半導体の材料で、中国政府が戦略金属に分類している。
商務省の声明によると、8月1日以降、8種類のガリウム関連製品(アンチモン化ガリウム、ヒ化ガリウム、金属ガリウム、窒化ガリウム、酸化ガリウム、リン化ガリウム、セレン化ガリウム、ヒ化インジウムガリウム)、6種類のゲルマニウム製品(二酸化ゲルマニウム、ゲルマニウムエピタキシャル成長基板、ゲルマニウムインゴット、ゲルマニウム金属、四塩化ゲルマニウム、リン化ゲルマニウム亜鉛)は輸出許可を得る手続きが必要になる。許可なく輸出したり、許可された量を超えて輸出した場合は処罰される。
米政府は高性能マイクロチップの対中輸出を巡り新たな制限を検討中とされ、中国の規制強化で米中のハイテク戦争はさらにエスカレートしている。
また米国とオランダは今夏、半導体製造技術の軍事転用を避けるため、半導体製造装置の対中輸出制限を強化する。