[ソウル 5日 ロイター] - 韓国国務調整室の朴購然第1次長は5日、東京電力福島第1原子力発電所の処理水海洋放出計画は国際基準に合致するとした国際原子力機関(IAEA)の包括報告書を受け、できるだけ早期に独自の対応を発表すると述べた。
朴氏はブリーフィングで、国際的に認められた組織であるIAEAの判断を尊重すると表明。IAEAによる放出計画審査については、自国独自の検証を発表する際に評価するとした。
IAEAのグロッシ事務局長は7─9日に韓国を訪問し、IAEAの報告書の内容を説明する。
韓国国会では5日、IAEAの報告書を巡り与野党が対立。一部の野党議員はIAEAが日本と結託して海洋放出を支持したと批判している。
尹錫悦政権の与党「国民の力」はIAEAの報告書を尊重するとし、IAEAに対する根拠のない批判は慎むべきだと主張。
国会で多数派の最大野党「共に民主党」は、日本が近隣諸国の承認を得ずに処理水を放出すれば、日本産水産物の輸入を全て禁止する法案を提出すると警告した。
鄭煌根・農林畜産食品相は4日、福島第一原子力発電所の周辺地域からの食品輸入について、国民の懸念が和らぐまで輸入禁止を継続すると述べた。
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