[ロンドン 10日 ロイター] - 国際エネルギー機関(IEA)のビロル事務局長は10日、下半期の石油市場について、世界経済は停滞するが、中国や発展途上国からの石油需要に、石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなど非加盟国で構成する「OPECプラス」の減産が重なり、需給が逼迫しそうだとの見通しを示した。ロイターのインタビューでの発言。
ビロル氏は「経済成長が低迷していても、中国をはじめとする途上国の需要は旺盛だ」と指摘。「主要産油国の減産も重なり、今年下半期の石油市場は逼迫する可能性があるとの見方を維持している」と述べた。
IEAは先月、中国は新型コロナウイルスの感染を抑制する制限措置の解除後に石油需要が力強く回復しており、今年は経済協力開発機構(OECD)非加盟国が需要の伸びの90%を占めるとの見通しを示した。