[シンガポール 14日 ロイター] - アジア時間の原油先物は下落した。石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」の減産による供給引き締めを背景に、これまで7週連続で上昇していたが、中国の景気回復の遅れへの懸念やドル高が重しとなっている。
0033GMT(日本時間午前9時33分)現在、北海ブレント先物は0.29ドル(0.3%)安の1バレル=86.52ドル、米WTI先物は0.24ドル(0.3%)安の82.95ドルで推移している。
ドル指数は上げ幅を拡大。米労働省が11日発表した7月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前月比、前年比ともに伸びが加速、国債利回りが上昇した。
CMCマーケッツのアナリスト、ティナ・テン氏は、今週の原油は中国の景気回復の遅れとドル高が押し下げ要因となり、レンジ相場となる可能性があると述べた。ただ、供給引き締めを維持し相場を安定させるためOPECプラスは必要な措置を講じるだろうとも指摘した。