[24日 ロイター] - アジア時間序盤の原油先物は下落している。米原油在庫 が予想以上に減少したが、主要国の製造業購買担当者景気指数(PMI)の弱さや需要の低迷観測がそれを上回った。
市場は金利の先行きを巡り、24日から米ワイオミング州で開催されるカンザスシティー地区連銀主催の経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)でのパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演に注目している。
0002GMT(日本時間午前9時02分)時点で、北海ブレント先物は0.27ドル(0.3%)安の1バレル=82.94ドル、米WTI先物は0.31ドル(0.4%)安の78.58ドル。
供給面では、米制裁下のイランの原油生産量が9月末までに日量340万バレルに達するとのイラン石油相の発言が伝えられた。
また関係者によると、南米ベネズエラが自由で公正な大統領選挙に向けて前進すれば、米国がベネズエラの石油部門に対する制裁を緩和し、より多くの企業や国がベネズエラ産原油を輸入できるようにする案を米政府高官が起草中だという。
米エネルギー情報局(EIA)が23日発表した18日までの1週間の米石油在庫統計によると、戦略石油備蓄(SPR)を除く原油の在庫は前週比610万バレル減となった。アナリスト予想は280万バレルの減少だった。