[北京 25日 ロイター] - 中国国家発展改革委員会(発改委)は、石油精製部門の合理化に向け2025年までに原油の一次処理能力を10億トンに制限する方針を明らかにした。10日付の通知が25日、同委のウェブサイトに掲載された。
中国の石油精製能力は22年に年9億2000万トン(日量1840万バレル)に拡大し、米国を抜いて世界最大となった。
発改委は新規の石油精製能力を厳しく規制するとともに、製油所の改修・最適化を促進し、小規模で老朽化した施設の廃止を加速すると説明。
25年までに1000万トン以上の精製能力を持つ製油所が55%を占める見通しとした。また、石油精製産業のエネルギー効率向上を促進し、二酸化炭素排出管理を強化する方針を示した。
国家統計局のデータによると、中国の1─9月の石油精製量は前年同期比11.5%増の5億5480万トンだった。