Alex Lawler
[ロンドン 13日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)は13日に発表した月報で2023年の世界石油需要は前年比で日量246万バレル増、24年に日量225万バレル増になるとの見通しをそれぞれ据え置いた。
24年の石油市場の基礎的条件(ファンダメンタルズ)に関して「慎重ながらも楽観的だ」との見解を示し、最近の原油価格下落は需要を巡る「誇張された懸念」が原因と説明した。
投機筋が価格の押し下げに大きく影響したとも指摘した。
OPEC加盟国とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」は11月30日、24年第1・四半期に向けた減産に関して発表した。だが、原油価格は1バレル=72ドル前後と、約半年ぶりの安値を付けている。
月報では11月に「非常に不安定な先物市場の中で、原油先物価格は大幅な売りに見舞われ、著しい下落となった」とし、「市場の動きは石油需要の伸びを巡る誇張された懸念によってあおられ、市場心理にマイナスの影響を与えた」と言及した。