Sabrina Valle
[ヒューストン 2日 ロイター] - 米石油大手シェブロンが2日発表した第4・四半期決算は石油・ガス増産により1株利益が市場予想を上回った。四半期・通期とも前年比では減益となったが、配当増額を発表した。
第4・四半期の調整後1株利益は3.45ドルと、LSEGがまとめたアナリスト予想の3.21ドルを上回った。
ただ、価格下落や為替差損が増産の効果を打ち消したため、利益(資産評価損・廃棄損を除く)は前年比で18%減少し、64億5000万ドルとなった。
2023年通期の利益は40%減の213億ドル。石油生産・精製の利益が急減した。それでも、配当を8%引き上げる計画を発表。昨年は配当と自社株買いを合わせて過去最大の263億ドルを株主に還元した。
23年の調整後利益は246億9000万ドル(1株当たり13.13ドル)で、前年の365億4000万ドル(18.83ドル)から減少した。
買収と米国での投資増により、通年の設備投資額は32%増え158億ドルとなった。
23年の石油・ガス生産は過去最大の日量312万バレルに増えた。シェール生産が好調で、買収も寄与した。
24年については、シェール鉱区「パーミアン」の生産量が10%増の約86万バレル、世界生産は4─7%増の325万バレル以上になる見通しとした。