Yuka Obayashi
[東京 2日 ロイター] - アジア時間の原油先物は4日ぶりに反発。前日の取引でパレスチナ自治区ガザの停戦期待や米利下げを巡る不透明感、米原油在庫増加を背景に7週間ぶり安値を付けたことを受け、米政府が戦略石油備蓄を補充するとの観測が広がった。
0026GMT(日本時間午前9時26分)時点で、北海ブレント先物7月限は0.21ドル(0.3%)高の1バレル=83.65ドル。米WTI先物6月限は0.22ドル(0.3%)高の79.22ドル。いずれも前日は3%超下落していた。
日産証券傘下NSトレーディングの菊川弘之社長は、WTIが79ドルを割り込めば米国が戦略備蓄積み増しに動くとの見方が原油相場を支えたと指摘した。
また、ガザで一時的にでも停戦が合意されれば、市場の関心はドライブシーズンを控えた米国の需要にシフトするだろうと述べた。
米エネルギー情報局(EIA)が1日発表した週間在庫統計で、原油在庫は730万バレル増の4億6090万バレルと、昨年6月以来の高水準となった。市場は110万バレル減少を予想していた。