Philip Blenkinsop
[ブリュッセル 6日 ロイター] - 欧州連合(EU)は、ウクライナに侵攻したロシアに対する制裁第14弾として、ロシア産液化天然ガス(LNG)の積み替えや、同国の戦争に資する物品を輸送する船舶によるEUの港使用を禁止する案を協議している。ロイターが6日に提案の内容を確認した。
ロシアが第三国へのLNG販売で収入を得るのを制限する。ロシアに大きな収益をもたらす物品、防衛・安全保障分野で使用される製品や技術、価格上限制度外の燃料などを輸送する船舶が、EUの港湾施設を使用することも禁止する。
また、提案ではEUの事業者は保有する域外の事業体が制裁措置に違反した場合、責任を問われることになる。戦場で使用されるロシア軍にとって重要な機密物資については、ロシアへの輸出リスクを特定し軽減する調査システムを設ける必要がある。
ロシアから経済的利益を得ているEU域内の政党、シンクタンク、メディアを禁止することや、ボイス・オブ・ヨーロッパ、ロシア国営通信社RIAノーボスチ、 ロシア紙イズベスチヤ、ロシースカヤ・ガゼータを制裁対象メディアリストに加えることも含まれる。