[ニューヨーク 7日 ロイター] - 米エネルギー情報局(EIA)は7日、月次の短期エネルギー見通し(STEO)を公表し、今年の世界の石油需要の伸びを前回の予想から下方修正する一方、生産量の伸びについては前回予想から上方修正した。その結果、よりバランスの取れた市場になるとの見通しを示した。
石油輸出国機構(OPEC)以外の地域からの生産予測を引き上げ、先進国の需要予測を引き下げた。
今年の世界の石油・液体燃料消費量は日量92万バレル増の1億0284万バレルと予想。4月予想の95万バレル増を引き下げた。
生産量は、前回予想の85万バレル増に対し、97万バレル増の1億0276万バレルと予想した。
市場バランスの改善を受け、年内の原油価格見通しを引き下げた。スポットの北海ブレント原油価格は、第3・四半期は1バレル=平均90ドルで、第4・四半期には88.67ドルに下落すると予想した。従来の予想は、第3・四半期が91ドル超、第4・四半期が89ドル超だった。