[北京 9日 ロイター] - 中国税関総署が9日発表した統計によると、4月の同国の原油輸入は前年同月比5.45%増の4472万トン(日量約1088万バレル)だった。
労働節(メーデー)の大型連休に向けて、製油所が原油輸入を増やした。今年の労働節の旅行者数は新型コロナウイルス流行前の水準を回復した。
4月の原油輸入は前月比では5.8%減。
ライスタッド・エナジーのアナリストは「原油価格の上昇と国内の軽油需要低迷を背景に原油輸入が減少した。今年の輸出枠拡大と年内の製油所稼働が中国の原油需要を支える見通しだ」と述べた。
4月の天然ガス輸入は前年同月比14.7%増の1030万トン。
アジア向けの液化天然ガス(LNG)価格は4月末時点で前年同期比11.3%下落。昨年10月のピークから43%値下がりしている。
軽油、ガソリン、航空燃料、船舶用燃料など石油製品の輸出は前年同期比21.46%増の455万トンだった。