モバイルファクトリー {{|0:}}は、着信メロディのサイト運営などのモバイルコンテンツ事業と、位置情報連動型ゲーム(以下、「位置ゲーム」)※を中心とするゲームの開発・運営を行うソーシャルアプリ事業が二本柱のモバイルサービス提供会社。
モバイル/インターネットの将来性を強く感じた宮嶌裕二(みやじまゆうじ)氏が2001年10月に設立。
直近はモバイルコンテンツのうちニーズの高いゲームに注力しており、特定のゲーム分野(当面は位置ゲーム)で日本一になることを目標としている。
ゲーム開発の資金調達と社会的な知名度向上を狙い、2015年3月に東京証券取引所マザーズに株式を上場した。
※スマートフォン及びフィーチャーフォンの位置情報登録システム(GPS)を利用したゲーム。
2015年12月期第3四半期累計(2015年1月−9月期)の連結業績は、売上高が1,243百万円(前年同期単独比8.9%増)、営業利益は232百万円(同50.2%増)となり、売上高、営業利益ともに過去最高を更新した。
第3四半期累計業績の期初会社予想(売上高1,633百万円、営業利益241百万円)に対する進捗率は売上高76.1%、営業利益96.2%に達する。
昨年6月にリリースした位置ゲーム「ステーションメモリーズ!」(以下、「駅メモ!」)iOS/Android版が好調に推移したことが主な要因。
同社では、第3四半期業績の好調と位置ゲームの成長性に対する手応えから、2015年12月期会社予想の上方修正(売上高1,717百万円、営業利益254百万円)を行った。
同時に、配当(年間20円、配当性向32.2%)実施と自社株買い(取得株数100千株、取得価額200百万円、実施期間10月23日〜12月18日)も発表。
なお、営業利益の上方修正幅が小幅にとどまるのは、2016年以降の位置ゲームの更なる成長を狙い、第4四半期(10月−12月)に「駅メモ!」を中心に広告宣伝費を大量投入(第3四半期(7月−9月)の2.6倍の167百万円)する計画であるためだ。
同社が日本一になるという目標を掲げている位置ゲームの市場規模は足元50億円程度(同社推定)とニッチな市場にとどまっている。
しかし、2016年に家庭用ゲーム最大手の一角である任天堂 (T:7974)が「Pokémon GO」をリリースする予定となっているほか、最大手のコロプラ (T:3668)も新作を開発中であることなどにより、今後市場が活性化、成長が加速する可能性がある。
こうした状況下で、同社が位置ゲーム特化の経営判断を行ったのは、絶妙なタイミングであると弊社では考える。
今後は、第4四半期以降のプロモーション強化による効果顕在化を見極める一方で、位置ゲームの新作タイトルの動向と着信メロディ、位置ゲームを収益柱に育成することに成功した宮嶌社長が打ち出す施策に注目する。
■Check Point ・「駅メモ!」の好調により2015年12月期第3四半期は売上高、営業利益ともに過去最高を記録 ・第4四半期に位置ゲームのプロモーションを大幅に強化、2016年以降の成長を目指す ・位置ゲームの新作タイトルは今期1タイトル、来上期1タイトルをリリース予定 (執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正)
モバイル/インターネットの将来性を強く感じた宮嶌裕二(みやじまゆうじ)氏が2001年10月に設立。
直近はモバイルコンテンツのうちニーズの高いゲームに注力しており、特定のゲーム分野(当面は位置ゲーム)で日本一になることを目標としている。
ゲーム開発の資金調達と社会的な知名度向上を狙い、2015年3月に東京証券取引所マザーズに株式を上場した。
※スマートフォン及びフィーチャーフォンの位置情報登録システム(GPS)を利用したゲーム。
2015年12月期第3四半期累計(2015年1月−9月期)の連結業績は、売上高が1,243百万円(前年同期単独比8.9%増)、営業利益は232百万円(同50.2%増)となり、売上高、営業利益ともに過去最高を更新した。
第3四半期累計業績の期初会社予想(売上高1,633百万円、営業利益241百万円)に対する進捗率は売上高76.1%、営業利益96.2%に達する。
昨年6月にリリースした位置ゲーム「ステーションメモリーズ!」(以下、「駅メモ!」)iOS/Android版が好調に推移したことが主な要因。
同社では、第3四半期業績の好調と位置ゲームの成長性に対する手応えから、2015年12月期会社予想の上方修正(売上高1,717百万円、営業利益254百万円)を行った。
同時に、配当(年間20円、配当性向32.2%)実施と自社株買い(取得株数100千株、取得価額200百万円、実施期間10月23日〜12月18日)も発表。
なお、営業利益の上方修正幅が小幅にとどまるのは、2016年以降の位置ゲームの更なる成長を狙い、第4四半期(10月−12月)に「駅メモ!」を中心に広告宣伝費を大量投入(第3四半期(7月−9月)の2.6倍の167百万円)する計画であるためだ。
同社が日本一になるという目標を掲げている位置ゲームの市場規模は足元50億円程度(同社推定)とニッチな市場にとどまっている。
しかし、2016年に家庭用ゲーム最大手の一角である任天堂 (T:7974)が「Pokémon GO」をリリースする予定となっているほか、最大手のコロプラ (T:3668)も新作を開発中であることなどにより、今後市場が活性化、成長が加速する可能性がある。
こうした状況下で、同社が位置ゲーム特化の経営判断を行ったのは、絶妙なタイミングであると弊社では考える。
今後は、第4四半期以降のプロモーション強化による効果顕在化を見極める一方で、位置ゲームの新作タイトルの動向と着信メロディ、位置ゲームを収益柱に育成することに成功した宮嶌社長が打ち出す施策に注目する。
■Check Point ・「駅メモ!」の好調により2015年12月期第3四半期は売上高、営業利益ともに過去最高を記録 ・第4四半期に位置ゲームのプロモーションを大幅に強化、2016年以降の成長を目指す ・位置ゲームの新作タイトルは今期1タイトル、来上期1タイトルをリリース予定 (執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正)