原油価格は、市場参加者が米国の消費者需要の落ち込みを消化し、中国の重要な経済データを期待したため、月曜日の取引開始早々に下落した。ブレント原油先物は15セント安の1バレル82.47ドル、米ウエスト・テキサス・インターミディエート原油先物は16セント安の1バレル78.29ドルだった。
金曜日に発表された調査によると、6月の米消費者マインドは、家計やインフレへの懸念から過去7ヵ月で最低の水準に落ち込んだ。こうした状況にもかかわらず、先週はブレント原油とWTI原油ともに4％近い上昇を確保し、燃料需要回復の兆しを好感して、4月以来の大幅な週間上昇率を記録した。
ANZのアナリストは、月曜日に発表される中国の経済指標を注視している。また、小売売上高、企業投資、鉱工業生産、住宅価格などの追加データから、原油輸入国である中国の経済状況をより幅広く見ることができるだろう。
先週のデータでは、中国でデフレが進行していることが浮き彫りになったが、これは世界の石油需要に影響を与える可能性がある。原油取引の中心地であるシンガポールは、他のいくつかの地域市場とともに祝日のため取引が一時停止しており、月曜日の市場の流動性に影響を与える可能性がある。
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