水曜日のアジア時間序盤の取引では、米国の原油在庫が大幅に減少し、夏のドライブシーズンに向けて燃料需要が高まる可能性を示唆したことから、原油価格は小幅に上昇した。ブレント原油先物は16セント高の1バレル85.60ドル、米WTI（ウエスト・テキサス・インターミディエート）先物は14セント高の82.95ドルとなった。
原油価格の上昇は、米国の原油在庫が予想以上に減少したとの報告を受けてのもの。米国石油協会が火曜日に発表した数字によると、6月28日に終わる週の原油在庫は916万3,000バレル減少した。
この減少幅は、70万バレルの減少を予想していたアナリストの予想を上回った。原油在庫が大幅に減少した一方で、ガソリン在庫は予想外に246.8万バレル増加し、留出油は74万バレル減少した。
エネルギー情報局は本日、週次データを発表する予定であり、在庫水準についてさらなる洞察を提供することになる。
この原油価格への好材料は、4月以来の高値をつけた最近の上昇から利益を得ようとする投資家がいたため、上げ幅が限定的であったという事実によって、やや緩和された。
需要面では、アメリカ自動車協会が独立記念日休暇期間中の旅行者数を昨年比5.2％増と予想している。この予想には自動車での移動が4.8％増加することも含まれており、ガソリン消費量の増加につながる可能性がある。
一方、供給面では、6月の石油輸出国機構（OPEC）の生産量がわずかに増加し、2ヵ月連続で増加した。これはナイジェリアとイランからの増産によるもので、他のOPEC加盟国およびより広範なOPEC+連合からの自主的な供給削減を相殺するのに役立った。
ハリケーン「ベリル」がメキシコ湾の生産に影響を与えるとの懸念は和らぎ、今週後半にメキシコ湾に到達する前に熱帯低気圧に弱まる見込み。
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