フリーポートLNGは、ハリケーン「ベリル」による被害を受けたテキサス工場の液化設備3系列のうち、1系列を今週中に再開する計画を発表した。テキサス州フリーポートに位置する同工場は、ハリケーンを前に7月7日に操業を停止しており、同地域では大規模な停電と風害が発生した。
同社は、最初の再稼働後すぐに残りの2系列をオンラインに戻す予定だが、修理作業が続くため生産レベルは通常より低くなる。フリーポートLNGは、「これらの修理が完了するにつれて、生産量は着実にフルレートまで上昇する」と予想している。
フリーポート工場の3系列はそれぞれ、日量約7億立方フィート（bcfd）のガスを液化天然ガス（LNG）に変換する能力を持つ。これは米国の一般家庭約500万世帯に1日供給するのに十分な量である。
この施設は、世界のガス価格に大きな影響を与えるため、エネルギー市場によって注意深く監視されている。操業停止以来、米国のガス先物は約2％下落し、100万英国熱量単位（mmBtu）あたり2.26ドルと2ヶ月ぶりの安値をつけた。
LSEGのデータによると、フリーポート施設への天然ガス流量は月曜日に約0.1bcfdまで増加すると予想されており、7月7日から7月14日の間はほぼゼロであった。先週末にも同様の予測が出ていたにもかかわらず、実際のガス受け入れはほとんどなかった。
シャットダウン前の同発電所の総容量は2.1bcfdで、平均1.7bcfdのガス取込みがあった。同港で操業するBrazos Pilots Associationは、フリーポートLNGターミナルは喫水制限のまま閉鎖されていると指摘した。
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