[新潟市 13日 ロイター] - ハント英財務相は13日、米国が債務上限引き上げで合意できなければ「壊滅的」との認識を示した。
主要7カ国(G7)財務相会議で銀行規制やロシアのウクライナ侵攻による世界経済への影響などについて率直に議論したと記者団に述べた。
その上で、バイデン米大統領と下院共和党の対立で米国債デフォルト(債務不履行)の可能性が高まっていることについて「世界経済にとって非常に深刻な脅威」だと指摘。
「世界経済最大の原動力の一つである米国が(債務上限を巡り)合意できず、その国内総生産(GDP)が軌道から外れれば、実に壊滅的だ」とし、バイデン氏と議会の相違が解消されることを望むと述べた。
また、会議で一致した重要な点の一つとして、G7諸国が中国との関係で望むのはリスク低減であり、貿易分野での全面的なデカップリング(分断)ではないと強調。保護主義に回帰するようなアプローチを回避すべきというのが英国の「強い見解」だとした。