22日の日経平均は大幅に続伸。
253.95円高の20428.19円(出来高概算20億4000万株)で取引を終えた。
ギリシャ債務問題を巡るユーロ圏緊急首脳会議を控え、小幅に下落して始まった。
しかし、寄り付き後早い段階でプラス圏を回復すると、その後もじり高基調が続いており、結局は6営業日ぶりに終値ベースで20400円を回復している。
ギリシャ協議の進展期待や月末にも発表される政府の成長戦略「日本再興戦略」への期待感なども先取りする格好との見方。
ただし、商いは膨れず、先物市場の出来高もそれ程膨らんでいなかったため、期待感というよりは、イベントを前に買い戻しといった面がありそうだ。
明日はユーロ圏緊急首脳会談での結果を受けての展開になりそうだが、月末まで協議を続けるといった見方がコンセンサスになりそうだ。
いったんはアク抜けが意識されるものの、本日のリバウンドで織り込んだ感もあり、過度な期待は持たない方が良さそうである。
その他、先週は中国市場が波乱の展開となった。
大型IPOに伴う需給懸念などから週末にかけて急落をみせている。
22日は端午節で休場だったこともあり、休場明けの中国市場が不安定な値動きが続くようだと、重石となる可能性はある。
もっとも、株主総会での企業の変化に対する思惑や成長戦略への期待感などから、押し目買い意欲は強いだろう。
特に成長戦略については、タイミング的にアナウンスメントが増えるタイミングでもあり、テーマ性のある中小型株などに短期資金が集中しやすいと見ておきたい。