[フランクフルト 22日 ロイター] - 独シーメンス・エナジーは21日、不振の風力タービン部門シーメンス・ガメサの未保有株式を40億5000万ユーロ(42億8000万ドル)で買収すると表明した。自社の株価を圧迫している複雑な所有構造の解消が狙い。
1株当たりの買収提案額は18.05ユーロ。スペイン上場のガメサ株から見たプレミアムは、今回の計画の影響を受けない最終取引日となる17日終値と比べると27.7%、20日終値と比べると7.8%となる。
シーメンスからスピンオフ(分離)し、電力業界にタービンやサービスを提供しているシーメンス・エナジーは、ガメサ株67%を保有。しかし、製品の遅れや経営上の問題に対して大きな影響力を行使することができず、ガメサは1年足らずの間に3回も業期予想を下方修正。シーメンス・エナジーはガメサの完全支配を求める株主の圧力に直面していた。
完全子会社化は今年下半期に完了する予定という。