Saqib Iqbal Ahmed
[ニューヨーク 14日 ロイター] - 米ナスダック市場に新規上場した英半導体設計大手アームに空売りを仕掛けようとする投資家は少なくとも1日は待たなければならないかもしれない。アナリストによると、まだ空売り用に株式を借りられない可能性があるためだ。
株価の終値は新規株式公開(IPO)価格を約25%上回り、時価総額は650億ドルとなった。
S3パートナーズの予測分析担当マネジングディレクター、イホール・ドゥサニウスキー氏は、投資家はブローカーがその証券を借りられると信じるに足る合理的な根拠を得ればすぐに空売りを始めることができると話す。
プライムブローカーやブローカーは通常、少なくともIPOの翌日までは株式の「場所を特定(locate)」し、貸し出し可能もしくは信用取引可能な口座にどれだけの株式があるのか見当をつけるという。
将来の株価に賭けるもう一つの手段であるオプション取引を考えている投資家は来週まで待たなければならないかもしれない。オプション取引所が新規上場株の取引を対象とする前に、取引基準に関する一定の規制要件を満たす必要があるため。
インタラクティブ・ブローカーズのチーフストラテジスト、スティーブ・ソスニック氏は「アームのオプションが取引対象となれば非常に人気が出るだろう」と語った。