11日の中国本土マーケットは小動き。
主要指標の上海総合指数は、前日比0.51ポイント(0.01%)安の3927.91ポイントと小幅ながら3日ぶりに反落した。
上海A株指数は0.48ポイント(0.01%)安の4115.24ポイント。
外貨建てB株相場も下落する。
上海B株指数が1.33ポイント(0.36%)安の365.87ポイント、深センB株指数が4.01ポイント(0.32%)安の1242.49ポイントで引けた。
方向感を欠く展開。
前日の終値を挟み、一進一退の値動きだった。
上海総合指数は心理的節目の4000ポイントに接近しているため(高値は3970.34ポイント)、売り圧力が意識されている。
人民銀行が事実上の「元切り下げ」を実施したことに関しては、投資家の評価が分かれた。
輸出企業の収益が改善するとの期待が広がる一方、「中国内から資金が流出する」との見方も出ている。
業種別では、空運株の下げが目立つ。
元安に伴い、ドル建て債務の実質負担が増えると懸念された。
銀行株も売られる。
「商業銀行の不良債権比率が直近3カ月で、1.39%から1.50%(↑0.11ポイント)に悪化した」と伝えられたことなどがネガティブ材料視された。
保有する多額の人民元資産の目減りが警戒されている。
半面、資源株は物色される。
商品市況高を追い風に、紫金鉱業集団(601899/SH)が値幅制限いっぱいまで買われ、江西銅業(600362/SH)が3.8%上昇した。
産金株に関しては、元安基調を見越し、資産の目減りを防ぐため(ヘッジのための)金需要が増えるとの思惑も強まっている。
輸出関連株、消費関連株などもしっかり。
【亜州IR】