[ニューヨーク 6日 ロイター] - 米国株式市場はダウ工業株30種とS&P総合500種が続伸し、ダウは終値での最高値を更新。S&P500も取引時間中に最高値を付けた。ジョージア州上院決選投票で民主党が2議席とも獲得するとの見方が強まり、景気刺激策やインフラ支出が拡大するとの思惑から金融・工業株が買われた。
ただ、大統領選の選挙人投票集計が行われている連邦議会で、トランプ大統領の支持者が議事堂内に侵入し、上下両院合同本会議が中断されたことを受けて上げ幅を縮小。ナスダック総合は下げに転じた。
金融株はトランプ氏支持者の抗議による混乱前に1年ぶり高値を付け、その後も高値圏で推移。素材や工業、エネルギーも堅調となった。
米10年債利回りが1%を上回ったことを受け、金利に敏感な銀行株も買われた。
連邦議会上院の2議席を巡るジョージア州の決選投票で、米メディアは民主党が1議席を獲得と伝えた。エジソン・リサーチによると、残りの1議席も民主党候補が勝利した。
グローバルト・インベストメンツのシニアポートフォリオマネージャー、トム・マーティン氏は「投資家は今後実施される刺激策に注目している。問題は規模と内容だが、追加の資金が投入されるのは市場にとってポジティブだ」と語った。
景気敏感セクターの比重が大きいラッセル1000バリュー指数は2.5%高。一方、テクノロジー企業の比率が高い成長指数は1.1%安となった。
テクノロジー大手は、反トラスト法規制のリスク高まりが重しとなり、アップル、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コム、アルファベット、フェイスブックがいずれも下落。テスラは2.8%上昇した。
中小型株で構成するラッセル2000も4%高。過去最高値を付ける場面もあった。
医薬品卸大手のアメリソースバーゲンは8.6%急伸。欧州での事業拡張に向けウォルグリーン・ブーツ・アライアンスの医薬品流通事業を65億ドルで買収すると発表した。ウォルグリーンも4.5%高。
ニューヨーク証券取引所では、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.72対1の比率で上回った。
米取引所の合算出来高は166億株。直近20営業日の平均は113億9000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 30829.40 +437.80 +1.44 30362.78 31022.65 30313.07
前営業日終値 30391.60
ナスダック総合 12740.79 -78.17 -0.61 12666.15 12909.63 12649.99
前営業日終値 12818.96
S&P総合500種 3748.14 +21.28 +0.57 3712.20 3783.04 3705.34
前営業日終値 3726.86
ダウ輸送株20種 12706.32 +347.09 +2.81
ダウ公共株15種 857.58 +15.37 +1.83
フィラデルフィア半導体 2827.96 -9.21 -0.32
VIX指数 25.07 -0.27 -1.07
S&P一般消費財 1305.21 +6.56 +0.51
S&P素材 480.27 +18.85 +4.09
S&P工業 755.34 +17.45 +2.36
S&P主要消費財 688.30 -0.46 -0.07
S&P金融 506.78 +21.18 +4.36
S&P不動産 219.02 -1.20 -0.55
S&Pエネルギー 308.45 +8.96 +2.99
S&Pヘルスケア 1344.35 +18.68 +1.41
S&P通信サービス 217.72 -1.45 -0.66
S&P情報技術 2225.02 -40.91 -1.81
S&P公益事業 318.51 +7.65 +2.46
NYSE出来高 14.81億株
シカゴ日経先物3月限 ドル建て 27340 + 330 大阪比
シカゴ日経先物3月限 円建て 27315 + 305 大阪比