31日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開が続こう。
日経平均は直近もち合いレンジでの推移になりそうだ。
30日の米国市場は、米中協議の行方やFOMCの結果を見極めたいとする模様眺めムードの中で、小幅な下落となっている。
また、米中協議が再開されたものの、トランプ大統領が中国を批判するツイートを行い、先行き懸念から上値の重い展開となっている。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比175円安の21485円と節目の21500円を下回っている。
円相場は1ドル108円60銭台で推移。
米中通商協議再開となったが進展は期待薄であるほか、FOMCでは0.25%の利下げがコンセンサスとなるなか、波乱の展開にはならないだろうが、模様眺めムードが強まりやすいだろう。
出来高が膨らみづらい現在の需給状況の中では薄商いの中を先物主導のインデックス売買に振らされやすい状況である。
また、決算発表が本格化しており、決算反応に一喜一憂する状況であろう。
昨日決算を発表したところでは、ソニー (T:6758)がコンセンサスを上回る内容であり、本日の相場のけん引役といった位置づけになりやすい。
その他、アンリツ (T:6754)もコンセンサスを上回っている。
また、個人主体において決算材料で動意が期待されるのは、M&A (T:2127)、ZOZO (T:3092)、電算システム (T:3630)辺りが注目される。
一方で任天堂 (T:7974)はコンセンサスを下回っており、売りが先行しそうである。
もっとも、アク抜けを期待される動きもみられていることもあり、買い戻しなどを見極める必要があるだろう。
ややサプライズ感のあったファナック (T:6954)は一時2万円の大台を回復していた。
ただし、直近の調整部分を吸収する格好であり、短期筋のショートカバーが中心ともみられる。
本日以降、節目の2万円を上放れる値動きを見せてこれるかが注目されるところである。
決算を手掛かりとした日替わり物色になりやすく、米中通商協議のほか、利下げが予想されるFOMCを見極めたい中で、個別企業の決算を手掛かりとした値幅取り狙いが中心になりそうだ。