ベアードは木曜日、セージ・セラピューティクス（NASDAQ: SAGE）の目標株価を調整し、前回の15.00ドルから13.00ドルに引き下げる一方、同社株に対する中立の評価を維持した。
木曜日に発表されたこの修正は、SAGE-324の本態性振戦を対象とした第2相KINETIC-2用量範囲試験が主要評価項目を達成しなかったというSage Therapeuticsの発表を受けてのものである。
その結果、セージ社はパートナーであるバイオジェン社と共同で、進行中の非盲検安全性試験を終了し、本態性振戦に対するSAGE-324の臨床開発をこれ以上進めないことを決定した。
SAGE-324の開発中止の決定は、本試験の不成功に基づくものであり、ベアード社は本適応症に対する本薬の潜在的価値を評価モデルから除外した。
ベアードはこれまで、本態性振戦の治療薬としてSAGE-324の価値を1株当たり2ドル、承認確率を20％としていた。
この領域でのSAGE-324の開発中止は、セージ・セラピューティクスにとって大きな変化であり、同社とそのパートナーであるバイオジェンは、この特定の治療オプションを進めることはない。
一方、Scotiabankは、KINETIC-2試験の不成功にもかかわらず、Sage Therapeuticsの目標株価を17ドルに修正し、セクター・アウトパフォームの評価を維持した。同社は、特に最近承認された産後うつ病治療薬Zurzuvaeを考慮し、同社株には可能性があると見ている。
一方、みずほ証券は、同じKINETIC-2試験の結果が芳しくなかったことを受け、セイジの目標株価を13ドルに引き下げた。この試験は、バイオジェン社と共同開発したSAGE-324による本態性振戦の治療を目的としていた。今回の後退にもかかわらず、みずほ証券はセージの次世代GABAA PAMであるSAGE-319に可能性を見出している。
また、JPモルガンはセージ・セラピューティックスの株価をオーバーウエイトからニュートラルに格下げし、目標株価を12ドルに修正した。しかしJPモルガンは、同社の幅広い製品パイプラインにはまだ達成すべき重要なマイルストーンがあると考えている。
InvestingProの洞察
セージ・セラピューティクス社の最近の動向を受け、投資家は同社の財務状況と市場パフォーマンスを注意深く見守っている。InvestingProのデータによると、セージ・セラピューティックスの時価総額は約6億2,469万ドルで、52週安値付近で取引されており、2024年第1四半期時点の過去12カ月間の株価純資産倍率は0.89と控えめだ。これは、市場が同社の資産を株価に対して保守的に評価していることを示唆している。
注目すべきは、同社のバランスシートには負債よりも現金の方が多いことで、これは財務の安定性を示す好ましい兆候である。しかし、セイジは急速に現金を使い果たしており、過去12ヶ月間、利益を上げていない。インベスティング・プロのヒントは、アナリストが同社が今年黒字になるとは予想しておらず、今年度は売上が減少すると予想していることも明らかにしている。これは、SAGE-324の開発を中止するという最近の決定と一致しており、将来の収益源に影響を与える可能性がある。
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