Exane BNPパリバ SAは、SEB SA（SK:FP）のカバレッジを開始し、同社株式に「アウトパフォーム」の格付けを付与するとともに、目標株価を125.00ユーロに設定しました。同社は、年初来の株価下落率が17%であることを指摘し、現在の株価が過去の評価レンジの下限付近で取引されていることから、投資家にとって魅力的なリスク/リターン状況を提供していると述べています。
同社の前向きな見通しは、いくつかの重要な要因に基づいています。まず、SEBの強固なファンダメンタルズと市場でのリーダーシップが強調されました。さらに、同社は2023年度から2026年度にかけて、1株当たり利益（EPS）の年平均成長率（CAGR）が約13%になると予測しています。
Exane BNPパリバ SAが注目するもう一つのポイントは、SEBのプロフェッショナル市場への戦略的拡大です。この市場は成長率と利益率がより高いと期待されています。さらに、SEBの売上高の25%以上を占める中国市場での強固なプレゼンスも、重要な強みとして強調されました。
バリュエーションの観点からも、現在の株価水準は魅力的です。SEB株は2025年度の予想株価収益率（P/E）で10倍未満で取引されており、フリーキャッシュフロー（FCF）利回りは約9%、企業価値と利払い前・税引き前利益（EBIT）の倍率（EV/EBIT）は約8.5倍となっています。
さらに、同社は中国事業を除いたSEBのスタブ・バリュエーションもP/E比で約5倍と、非常に魅力的な水準にあると指摘しています。
同社の分析は、125.00ユーロという目標株価が現在の株価水準から30%以上の上昇余地を示唆していると結論付けており、SEB SAの市場パフォーマンスの可能性に強い自信を示しています。
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