[ニューヨーク 7日 ロイター] - 米ニューヨーク州のクオモ知事は7日、新型コロナウイルス感染症による入院者の増加ペースが安定化の兆しを示していると述べた。しかし、死者は前日から731人増えて5489人に達し、1日当たりの死者数としてはこれまでで最多となった。
同州で確認された感染者数も13万8836人に増加し、感染者数が世界で2番目に高いイタリアの13万5586人を上回った。
米疾病対策センター(CDC)によると、6日時点の全米の新型コロナ感染症による死者は前日から8910人増え、1万2064人に達した。感染者も4万3438人増え、37万4329人となった。
クオモ知事は、経済活動の再開に向けた計画を始める時期に差し掛かっているとしつつも、感染拡大防止に向けたソーシャル・ディスタンシング(社会的距離)の実践をやめる時ではないと釘を差した。
知事は「悦に入ることは避けよう」とし、「ソーシャル・ディスタンシングは奏功している。だからこそ、新型コロナ感染に関する数字は下がっている」と強調した。
また、イリノイ州シカゴのライトフット市長も外出制限措置が効果を発揮し、感染者の増加ペースが鈍化していると指摘。同時に「ピークには近づいていない。誤った期待を高めたくない」と述べた。
シカゴでの感染者数は累計5043人、死者は118人。