[台北 8日 ロイター] - 台湾財政部は8日、3月の輸出が前年比0.6%減の283億ドルだったと発表した。財政部は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた在宅勤務の増加は通信機器の輸出に追い風と予想しつつも、第2・四半期の輸出は依然「多大な圧力」を受けているとの認識を示した。
ロイターがまとめたエコノミストの予想は前年比6.74%減だった。
2月の輸出は24.9%増加。半導体と通信機器の販売が好調だったほか、昨年2月は旧正月の連休があったというベース効果もあり伸びが大きくなった。
財政部は8日、米欧で新型コロナの感染が急拡大したため通信機器需要が減少したが、中国で工場の操業が再開し、在宅勤務が増えたことで打撃が和らいだと説明した。
今後については、在宅勤務体制が続き、インターネットを使った会議や授業向けの機器の需要が輸出を支援すると予想。ただ、各国が感染防止のために入国規制や封鎖措置を講じ、消費や投資、生産に影響が出ており、台湾の「第2・四半期の輸出も多大な圧力に直面している」と指摘した。
4月の輸出は前年比2.5%減─0.5%増と予想した。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20200408T113018+0000