[チューリヒ 8日 ロイター] - スイスは8日、新型コロナウイルスの抑制に向け導入している措置を今月26日まで延長するものの、その後は状況を見極めた上で段階的に緩和していく方針を示した。
ベルセ保健相は記者会見で「感染拡大抑制策は国民と経済に痛みをもたらしていることは承知している。4月末以降、特定の措置緩和について検討することを決定した」と述べた。
政府は国境管理、学校の閉鎖、集会の禁止などが緩和の検討対象になると表明。ただ「抑制措置の緩和には要件がある」とし、新たな感染者数のほか、入院患者数や死者数などを踏まえ検討していくとした。
スイスでは新型ウイルスの感染者数は2万2789人、感染による死者数は705人。政府は新型ウイルスの感染拡大により、今年のスイス経済は最大10.4%のマイナス成長に陥る恐れがあるとしている。