[北京 9日 ロイター] - 中国の複数の当局者は9日、世界最大の規模を持つ国内自動車市場について、新型コロナウイルス問題で短期的に下押し圧力にさらされているものの、徐々に回復し、長期的な安定を達成するとの見通しを示した。
2月の中国自動車販売は新型コロナ感染の拡大で前年比79%減少。ただ、国家発展改革委員会(発改委)幹部の蔡栄華氏は「(この状況は)一時的で、中国自動車業界の長期トレンドに影響しない」と指摘。「自動車生産と販売が引き続き落ち込めば、その影響は業界のみならず、その他の業界の生産再開の状況、さらには経済全体の円滑なオペレーションにも広がる可能性がある」と述べた。また、自動車生産は現時点で、世界的な自動車部品の供給障害の影響を受けていないと付け加えた。
これとは別に、生態環境省幹部の呉険峰氏は、一部の省で新たなガソリン車排出基準の実施を遅らせることを検討していると述べた。