[北京 10日 ロイター] - 中国国家衛生健康委員会は10日、新型コロナウイルスの新たな感染者数が減少したと明らかにした。特に、感染拡大第2派を引き起こすことが懸念されていた海外から持ち込まれたケースや無症状の感染者が減少したという。
同委員会によると、9日に中国本土で確認された新規感染者は42人。前日は63人だった。感染者数は合計8万1907人となった。死亡者数は1人増えて3336人。
新たに確認された感染者のうち38人が海外から持ち込まれたケースで、前日の61人から減少した。無症状の感染者は47人で、前日の61人から減った。
1月から導入されている厳しい渡航・通過制限が奏功し、新たな感染者は2月のピークから大幅に減少している。
しかし政策当局者らは、海外からの渡航者が感染しているケースや無症状の感染者によって感染拡大の第2派が起きることを懸念していた。
東北部にある黒竜江省では最近、新規の感染者が急増しているロシアから陸路で同省に入った中国人の中に感染者が増加している。
中国政府は9日、李克強首相を議長とする会議を開催し、陸路で入国する人々からの感染拡大を阻止するためにさらに人員などを投入し、検査も拡大することを決めた。
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