[北京 10日 ロイター] - 中国汽車工業協会(CAAM)が集計した3月の自動車販売台数は前年同月比43.3%減少した。過去最大の減少率となった2月(79%減)ほどの落ち込みではなかったが、21カ月連続の減少となり、新型コロナウイルスの影響で需要低迷からの回復が一段と難しくなっている。
3月の販売台数は143万台。
新エネルギー車(NEV)の販売は9カ月連続で減少し5万3000台。米テスラ (O:TSLA)はCAAMに販売台数を報告していないため、この数字に同社分は含まれていない。NEVにはバッテリー式電気自動車、プラグインハイブリッド車、水素燃料電池車が含まれる。
CAAM幹部の許海東氏は「国内要因のみを考えれば業界は今年下半期に前年同期の水準へ回復できると考えているが、依然として第1・四半期や上半期のロスを補うのは困難だ」と述べた。
CAAMはまた、自動車生産拠点204カ所への調査を基に、新型コロナ感染拡大抑制に向けた閉鎖の後、生産再開率は99.5%になったと発表。労働者の86%が職場に復帰しているという。
CAAMは2月、4月までに新型コロナの感染が実質封じ込められるとの前提で、年前半の販売が10%超の減少、年間では5%程度の減少との予想を示している。
昨年の販売台数は8.2%減少。米国との貿易戦争が続き景気が減速する中、新たな排ガス規制も重しとなった。
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