[リオデジャネイロ 12日 ロイター] - ブラジルで新型コロナウイルスに感染した97歳の女性が快復し、12日に医師や看護師の拍手に送られ車椅子で退院した。ブラジルの新型コロナからの快復では最年長とみられている。
病院の発表によると、この女性は港湾都市サントスで一人暮らしをしていたジーナ・ダル・コレットさんで孫が6人、ひ孫が5人いるという。
4月1日に新型コロナの症状で病院に搬送され、一時は集中治療室で酸素吸入処置を受けていた。
12日に発表されたブラジルの新型コロナ感染者数は1223人、累計では2万2169人となっている。
ボルソナロ大統領は、新型コロナを「ちょっとした風邪」と呼び、都市封鎖よりも経済活動の継続を主張。12日には「ウイルス問題は去りつつあるようだが、失業が厳しい形できている。この2つと戦わなければならない」と述べた。
新型コロナを軽視して経済再開を求める大統領の対応は、世論調査での支持率低下を招いている。