[ロンドン 16日 ロイター] - イングランド銀行(英中銀)金融政策委員会のテンレイロ委員は16日、新型コロナウイルスの感染拡大抑制に向けたロックダウン(都市封鎖)により、英経済は「極めて大きな」打撃を被る可能性が高く、英中銀はその影響の一部しか緩和することができないとの見方を示した。
テンレイロ委員は、影響が軽減できるのなら、英中銀には行動を起こす用意があるが、金融政策は経済的課題への対応策のほんの一部を担うにすぎないと指摘。「現在までに発表された経済指標は、総支出の落ち込みが極めて大きなものになることを示唆している」とし、これは世界各国が国民の健康と長期的な繁栄を保つために一部経済活動の一時停止や消費および生産の制限措置を実施したことが一因になっていると述べた。
オンラインでの質疑応答では、経済回復は「V字型」ではなく停滞期間が長い「U字型」になる可能性が高いとした。
また「金融政策委員会は物価の安定を確保し続け、必要な追加措置を取る用意もある」としたが、5月7日の次回会合で追加刺激策を講じる必要性に関しては言及を避けた。
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