[ 16日 ロイター] - トランプ米大統領の元顧問弁護士で3年の禁固刑を受けて収監中のマイケル・コーエン受刑者(53)が、新型コロナウイルス感染拡大を理由に刑務所から出所する見通しだ。関係筋が16日夜、ロイターに明らかにした。
関係筋の一人によると、刑期3年のうち1年を経ていない同受刑者は、残りの刑期を自宅拘束で務める。出所前に新型コロナの症状がないことを確認するため、2週間の隔離が行われるという。
コーエン受刑者を担当するロジャー・アドラー弁護士のコメントは得られていない。連邦刑務局の広報担当者は、16日夜時点でコーエン受刑者はオーティスビルの連邦矯正施設に収監されていると述べた。
コーエン受刑者は2018年、トランプ大統領と不倫関係にあったと主張するポルノ女優らへの口止め料支払いに関する選挙資金法違反の罪などで禁錮3年の実刑判決を言い渡された。
新型コロナはニューヨーク州で深刻な被害をもたらしているほか、全米の刑務所で感染拡大が表面化しており、コーエン受刑者は早くから釈放を要求していた。しかし連邦判事は先月、釈放を正当化するために感染拡大を持ち出すのではなく、自らの犯罪の結果を受け入れるべきとして、この要求を却下していた。