[フランクフルト 19日 ロイター] - イタリアのコンテ首相は、20日掲載予定の南ドイツ新聞のインタビュー記事で、新型コロナウイルス危機対応における欧州連合(EU)の結束を示すため、ユーロ圏共同債「コロナ債」を発行すべきとの考えをあらためて示した。
コンテ氏は、コロナ債の発行は既存のあるいは将来のイタリア債務の共有化ではないと説明。同氏は、共同債の発行に反対するドイツとオランダは欧州の結束を示すために見解を変えるべきだとし、共同債の適用対象と期間が限定されることを望むと語った。
欧州最大の経済を持つドイツは、オランダとともにユーロ圏における医療関連支出と景気支援策の財源を支える方法として共同債発行が正しいとは考えていない、との見解を示している。一方、南欧諸国はコロナ債を支持している。
今週23日にビデオ会議形式で開かれるEU首脳会議では、コロナ債を巡り加盟国の意見がぶつかり合いそうだ。