[北京/上海 21日 ロイター] - 中国陝西省で21日、新たに新型コロナウイルス感染者21人が確認された。全員が海外からの入国者だ。
21人はロシアのモスクワ発、北京行きの中国国際航空の中国人乗客。国際便の北京乗り入れが禁止されているため、20日に陝西省西安の空港に着陸し、そこでの検査で陽性反応がでた。
このほか空路と陸路でロシアとつながっている東北部の黒竜江省が、海外感染者の玄関口になっている。感染の波及を恐れ、隣接する吉林省の省都、長春市当局は、黒竜江省のハルビン市と牡丹江市に今月行ったか在住した人に隔離と3回の検査を義務付けた。遼寧省の省都、瀋陽市も20日に同様な措置を発令した。
中国国家衛生健康委員会の21日の発表によると、20日に本土で新たに確認された本土の新型コロナ感染者は11人。うち入国者は4人で3月12日以降で最も少なかった。新たな死者は前日に続きゼロ。感染者は累計8万2758人、死者は累計4632人となった。
新規感染者のうち、7人が国内感染者で黒竜江省で6人、南部の広東省で1人確認された。
これとは別に発熱などの症状がない無症状感染者が新たに37人確認された。前日は49人だった。