[パリ 28日 ロイター] - フランスのフィリップ首相は28日、議会で演説し、新型コロナウイルス感染拡大防止に向けたロックダウン(都市封鎖)措置を5月11日から緩和すると表明した。
同時に、早急なロックダウン措置の緩和は感染拡大を再加速させる恐れがあると警鐘を鳴らし、検査の拡充や感染者の隔離徹底を伴う必要があるとの認識を示した。
企業活動は5月11日に再開が許されるが、その後約1週間は社員の在宅勤務継続を検討するよう促した。通勤に公共の交通機関やタクシーを利用する場合、マスクの着用が義務付けられる。
学校は感染率の低い地域から段階的に再開する。高校では生徒にマスク着用を義務付ける。
一方、レストランやカフェの営業停止は少なくとも6月初旬まで継続する。さらに、サッカーなどのプロスポーツは秋まで再開を認めない方針を示した。
フランスでは新型コロナ感染症による死者は2万3000人超と、世界で4番目に多い。しかし、入院者数は過去2週間減少しており、安定化の兆しが垣間見られる。