[マドリード 6日 ロイター] - スペイン統計局の6日発表によると、今年3月に同国を訪れた外国からの観光客は、前年同月比で64.3%減少した。新型コロナウイルス感染拡大抑制のため、ホテルなどの宿泊施設が閉鎖された。
スペインは世界で2番目に人気の観光国で、7年連続して観光客が最多記録を更新していたが、今年3月に同国を訪れた観光客は200万人にとどまった。
観光客による支出も前年比64%減の22億ユーロ(24億ドル)となった。
観光はスペイン経済を担う最重要産業の一つで、国内総生産(GDP)の12%前後を占め、数百万人を雇用している。
政府は、新型コロナ感染拡大を受けて3月14日に非常事態宣言を発動し、不要不急の移動を禁止。ホテルその他の観光宿泊施設が閉鎖されたほか、国境も封鎖された。さらに、航空会社はフライトを欠航した。