[コペンハーゲン 7日 ロイター] - デンマーク政府は7日、新型コロナウイルス感染拡大が抑制されていることを受け、制限緩和の第2段階としてショッピングモールやレストランなどの再開が数週間以内に許可されると明らかにした。
デンマークは、欧州でいち早くロックダウン(都市封鎖)を実施した国の一つで、集会の規制や休校、レストランやバーの閉鎖に踏み切ったことから感染が抑制され、早期の制限緩和が実現した形となった。
同国のフレデリクセン首相は記者団に、「このように社会を本格的に再開できる国の一つとなれたことは、感動的な一致団結した努力の賜物だ」と述べた。
同国では、すでに小規模小売店は営業しており、11日からショッピングモールを含む小売部門全体が再開。18日にレストランとカフェが再開されるとともに、5年生以上の児童生徒が通学を再開する。
ただし、人数や営業時間は制限される。
首相は、「レストランも教室も、元通りになると考えてはいけない。サッカーの試合は無観客で行われる」と述べた。
託児所や6─12歳の児童の通う学校、美容室やより小規模な店舗の営業は4月に再開されている。
さらにデンマークは、国境規制や移動禁止について近隣諸国と協議しており、6月1日までに結果を公表する予定としている。