[13日 ロイター] - カナダのカルガリー動物園で飼育している2頭のジャイアントパンダが、予定を繰り上げて中国に返還されることになった。新型コロナウイルスの影響で餌となるササが輸入できなくなったため。
返還されるのは「アルシュン」と「ダーマオ」。ジャイアントパンダは餌の99%がササで1日に40キロ食べる。
感染拡大前は中国からカルガリーに直接ササを空輸していたが、航空便が欠航となり、別の方法での輸入せざるを得なくなった。しかし輸送遅延でササの質が落ち、パンダは食べようとしないという。
感染第2波が発生する可能性が高く、ササの入手経路が完全に断たれると動物園は判断。2頭にとって「最良かつ安全な場所はササ充分確保できるところ」と返還を決めた。
2頭は2014年、10年契約でにカナダに貸与された。トロント動物園で5年間過ごした後、2018年3月に2頭の子どもとともにカルガリー動物園に移った。