[シドニー 19日 ロイター] - オーストラリア連邦統計局が19日公表したデータによると、過去2週間に新型コロナウイルス感染拡大を抑えるための封鎖措置による雇用の喪失が減速し、政府の支援措置が導入されるとともに支払われた賃金は若干増えた。
統計局は、3月14日から5月2日までの7週間に就業者数が7.3%減少したと推計。3月14日から4月18日までの期間には7.1%減少していた。
5月2日までの1週間に就業者数は1.1%減少し、その前の週には0.9%増加した。
賃金動向はさらに明るい兆しを見せており、5月2日までの1週間に支払われた賃金は0.9%増加し、その前の週には0.5%増加した。3月中旬から5月初旬にかけて支払われた賃金総額は5.4%減少したと統計局は推定している。3月中旬から4月中旬にかけては8.2%減少した。
統計局の雇用関連統計の責任者、ビョルン・ジャービス氏は「最新のデータは、新型コロナによる雇用の喪失が4月中旬から5月初旬にかけてさらに減速したことを示している」と指摘した。
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