[ルクセンブルク 20日 ロイター] - ルクセンブルクは今週、人口60万人の全国民に対してCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)の検査を開始した。ロックダウン(都市封鎖)緩和後に感染第2波が発生するのを回避する目的で、可能なかぎり早期に全員に実施することを目指すという。
検査は自主的なもので、当初は1日当たり1500件前後から始め、来月には2万件に増やす方針。目標は全員の検査で、複数回行なう場合もあるという。
衛生研究所所長で専門チーム広報担当者のUlf Nehrbass氏は、情報技術(IT)システムが処理作業に対応できるかを確認することが重要と指摘。「数日中に1日あたり1500件のペースで試験運用を行なう必要がある。これはシステムの安定性を見るのに充分な規模」と述べた。
ルクセンブルクは最大17ヵ所の検査拠点を設置し、国民に加え、ベルギー、ドイツ、フランスから国境を越えて通う人々にも検査を実施する。
ルクセンブルクでこれまでに確認されている新型コロナによる死者は109人、感染者は3958人。新型コロナ関連の国境規制は行なっていない。