[ワシントン 16日 ロイター] - 米商務省が16日に発表した5月の企業在庫は前月比2.3%減と、1992年の統計開始以来最大の減少となった。減少は5カ月連続。新型コロナウイルス危機を受けたもので、第2・四半期の国内総生産(GDP)が1930年代の大恐慌(グレート・ディプレッション)以降で最大の落ち込みになるとの懸念が強まった。市場予想は2.3%減だった。
4月は1.4%減だった。企業在庫はGDPの重要な構成要素。
内訳は小売在庫が6.2%減。先月発表された速報値は6.1%減、4月は3.8%減だった。自動車在庫は14.9%減。速報値は15%減だった。GDP算出に用いられる、自動車を除く小売在庫は1.6%減。速報値は1.5%減だった。
卸売在庫は1.2%減。一方、製造業在庫は0.2%増だった。企業売上高は8.4%増。4月は14.4%減少していた。
5月の販売ペースに基づく在庫解消に必要な期間は1.51カ月。4月は1.67カ月だった。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20200716T161528+0000