[バルセロナ 21日 ロイター] - スペイン・カタルーニャ自治州のバルセロナ市当局は21日、市内のビーチ利用者数を制限すると発表した。新型コロナウイルス感染再拡大を受けた外出自粛要請にもかかわらず、週末に多くの人がビーチを訪れたことに対処する。
利用者は今後3万2000人と、これまでの3万8000人から制限される。同市の報道官によると、市内のビーチには通常約4万人の人出があるという。
バルセロナ市はビーチに入り口を設け、警察の監視態勢を強化するほか、ビデオセンサーを使い、ビーチにソーシャル・ディスタンシング(社会的距離)を維持できるスペースがどの程度残されているかモニターする。収容能力が80%に達すると、ビーチへのアクセスは閉鎖される。
バルセロナ近郊の他の海岸都市でも、利用客が制限されるという。
6月に全土ロックダウン(都市封鎖)措置が解除されて以来、カタルーニャ自治州を中心に各地で約200集団感染が発生。同州では先週、州内の400万人の住民に外出を自粛するよう要請し、10人以上の集まりも禁止した。バルセロナでは映画館やナイトクラブ、ジムなどの再休業も命じられた。