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AGC、コロナで営業益875億円下押し ガラス事業は工場統廃合検討

発行済 2020-07-31 18:02
更新済 2020-07-31 18:09
5201
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[東京 31日 ロイター] - AGC (T:5201)は31日、2020年12月期(国際会計基準)の連結営業利益が前年比60.6%減の400億円にとどまるとの見通しを発表した。5月時点では通期業績を非開示としていた。自動車や建築用ガラスを中心に新型コロナの影響を受け、875億円の下押し要因になるとみている。ガラス事業においては、欧米を中心に工場の統廃合を含む生産の効率化に取り組む方針。

リフィニティブがまとめたアナリスト8人の営業利益予想の平均は596億円となっており、会社計画はこれを下回った。

連結売上高予想は同11.1%減の1兆3500億円。新型コロナにより2170億円のマイナス影響を受ける。

島村琢哉CEO(最高経営責任者)は会見で、ガラス事業は市場回復まで2―3年かかるとし「欧米で工場の統廃合をして、生産の効率性を上げていく」と述べた。すでに、欧州ガラス事業本社およびチェコ・クデリチェ(自動車用ガラス工場)で約1000人の人員削減の実施を決定。今後も追加的な構造改革費用が発生する可能性があり、純利益の見通しは、引き続き、未定としている。

一方、ライフサイエンス事業やエレクトロニクス事業といった戦略事業は、順調に推移している。ライフサイエンス事業の20年の売上高は750億円の見込み。M&Aを含めた積極的な投資により、当初目標だった2025年の売上高1000億円は、2―3年前倒しで達成できる見込みにあるとしている。

(清水律子) OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20200731T090145+0000

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