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WHOの新型コロナ起源調査チーム、武漢の研究者と広範な討議

発行済 2020-08-04 23:35
更新済 2020-08-04 23:36
© Reuters. WHOの新型コロナ起源調査チーム、武漢の研究者と広範な討議

[ジュネーブ 4日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)報道官は4日、新型コロナウイルスの起源を検証するためにWHOが中国に派遣した専門家チームが、感染が初めて確認された湖北省武漢市の研究者と「広範にわたる討議」を行ったと明らかにした。

WHOは疫学と動物防疫の専門家2人で構成する先遣調査チームを中国に派遣。3週間にわたり中国に滞在し、新型ウイルス感染症(COVID-19)を引き起こす「SARS─CoV2」の起源のほか、他の動物から人にうつった経緯について調べるためのより広範な国際調査団の派遣に準備を整えた。

クリスチャン・リンドマイアー報道官は記者団に対し、先遣チームは武漢市のウイルス専門家や研究者とビデオ会議などを行ったと表明。「中国の研究者と広範な討議を行い、疫学研究のほか、生物学と遺伝子学上の分析、動物防疫研究について最新のデータを受け取った」と述べた。

ただ、本格的な調査団派遣の具体的な日程については明らかにしなかった。

トランプ米大統領は新型ウイルスの起源は武漢市のウイルス研究所と指摘するが、具体的な証拠は示しておらず、米国の情報機関などは自然環境の中で発生したとの見方を示している。こうした中、本格的な調査団から米国の研究者が排除されれば新たな問題となるほか、中国政府がどの程度、調査団にアクセスを許容するかも注目されている。

WHOで緊急事態対応部門を統括するマイケル・ライアン氏は3日、「武漢市で初めて感染が確認されたことは、武漢市でウイルスが他の動物から人にうつったことを必ずしも示しているわけではない」と述べている。

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