[ヨハネスブルク 6日 ロイター] - ロイターの集計によると、アフリカの新型コロナウイルス感染者数が6日、100万人を突破した。同地域は地理的に比較的孤立しているため、他の地域ほど深刻な状況にはなっていないものの、感染は大陸全体に急速に広がり始めている。
感染者数は累計100万3056人。このうち2万1983人が死亡、67万6395人が回復している。
南アフリカの保健当局によると、同国では3月5日に最初の症例が確認されて以降、感染者は53万8184人となっている。南アは感染者が世界で5番目に多く、サハラ以南のアフリカ諸国の半分以上を占める。
専門家は、検査数の少ない国が多いことからアフリカの感染者数は報告されているよりも多いとみている。
世界保健機構(WHO)は7月、南アでの新型コロナ感染者の急増は、アフリカ大陸の他の地域に感染が拡大する恐れがあることへの警鐘と捉えるべきだと指摘した。
南アの国立感染症研究所の疫学者、シェリル・コーエン氏は「南アは他のアフリカ諸国よりも(世界との)つながりが強いため、(感染拡大の)タイミングに影響した可能性があるが、最終的には大陸全体に広がっている」と述べた。
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