40%引きでご購読
新規!💥 ProPicksを手に入れ、S&P 500を1,183%を超える投資成績を実現した、戦略をご覧ください40%割引で開始

ロシア、新型コロナワクチン認可 世界初 安全性に疑問も

発行済 2020-08-11 18:23
更新済 2020-08-11 23:27
© Reuters. ロシア、新型コロナワクチン認可 世界初

[モスクワ 11日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は11日、保健省が国内で開発された新型コロナウイルス感染症ワクチンを認可したと発表した。新型コロナワクチンは世界初。2カ月弱の臨床試験(治験)で認可された。

ワクチンはガマレヤ国立研究所が開発。安全性や効能を確認する最終段階の臨床試験が続行中だが、当局の認可で、集団接種の道が開かれた。

スピード認可は世界的なワクチン競争で先んじるというロシアの決意を示しているが、科学や安全性よりも国の威信を優先しているのではないかとの懸念もある。

ロシア政府系ファンドの責任者であるキリル・ドミトリエフ氏は、コロナワクチンの認可について、1957年に旧ソ連が世界初の人工衛星「スプートニク1号」を打ち上げたことに匹敵すると称賛。同ワクチンは「スプートニクV」という名前で海外市場において販売される予定で、ロシアはすでに海外から10億回分のワクチンの注文を受けていると明らかにした。

国際契約により、年間5億回分のワクチン生産が確保されており、ブラジルでも生産される予定。また、アラブ首長国連邦(UAE)やフィリピンで間もなく治験が開始されるという。

プーチン大統領は政府の会議で、ガマレヤ研究所が開発したワクチンは安全であり、自分の娘も接種したと強調。「ワクチンは非常に有効に機能し、強力な免疫を形成する。そして繰り返しになるが、必要な全てのチェックに合格している」と述べ、早期の大量生産に期待感を示した。    

<第3相試験>

今回のワクチン承認は、数千人の被験者が参加する大規模な試験、いわゆる第3相試験の開始前に行われた。第3相試験は通常、規制当局の認可を得るために必要不可欠と考えられている。

独チュービンゲン大学病院のペーター・クレムスナー氏は「ワクチンを承認する前に大人数を対象した治験を実施するのは当たり前で、それを行わないままワクチンを承認するなど無謀だ」と述べた。

ロンドン大学クイーン・メアリー校のダンカン・マシューズ教授(知的財産法)は、コロナワクチン候補のニュースは歓迎されるべきだが、「安全性が優先されなければならない」と指摘。「米食品医薬品局(FDA)や欧州医薬品庁(EMA)は、緊急人道的使用のための迅速な承認手続きを取っており、ロシアも同様に慎重な対応をしているか確認する必要がある」とした。

コロナワクチンを巡っては、世界中で100種類以上が開発されており、世界保健機関(WHO)のデータによると、少なくとも4種のワクチンが最終的な第3相試験に入っている。

*内容を追加しました。

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます