[ウェリントン 11日 ロイター] - ニュージーランドのアーダーン首相は、17日の総選挙を控え首都ウェリントンで集会を開き、新型コロナウイルスへの対応に成功したと強調、自身の指導力の高さを訴えた。
世論調査によると、総選挙ではアーダーン首相率いる労働党が主要野党の国民党に大差で勝利する見通し。労働党は緑の党、ニュージーランド・ファースト党と連立を組む可能性が高いとみられている。
首相は「COVID─19(新型コロナ感染症)への対応では参考書がない中、われわれは徹底的かつ早期に対処し、撲滅に取り組んだ。他国に先駆けて経済活動を再開することができた」などと語った。
人口およそ500万人のニュージーランドは、新型コロナ感染拡大防止のためいち早くロックダウン(都市封鎖)に踏み切ったこともあって、新型コロナの累計感染者数が1514人、死者は25人にとどまっており、韓国や台湾などと並びコロナ対策の成功例と称賛されている。
首相は総選挙では、インフラ支出拡大や同国の慢性的な住宅不足への取り組み、医療制度改善、環境対策などを訴え再選を目指している。