[オスロ 12日 ロイター] - 国際エネルギー機関(IEA)は12日、今年の世界のガス需要予測を上方修正する一方で、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)の影響で過去最大の落ち込みになるという予想は維持した。
今年のガス需要は前年比3%減の3兆8860億立方メートルに修正。6月時点では、4%減少と予想していた。
IEAはこの日、「グローバル・ガス・セキュリティー・レビュー2020」を発表し、ビロル事務局長は世界のガス需要について、「6月以降、主に新興市場にけん引されて徐々に回復している」と指摘。ただ、コロナ危機が長期的な影響を及ぼす可能性があると懸念も示した。
IEAは、コロナ感染再拡大と流行長期化の予想が来年の見通しを曇らせているとし、需要は前年比3%増の4兆0140億立方メートルに回復すると予想した。